かみ合わせ
2020年1月23日
肩のこり、首のこり、顔面の痛みを訴えて来院された患者様のケース
【患者様に関する情報】
54才男性。 肩のこり、首のこり、顔面の痛みを訴えて来院された患者様
54才男性。 肩のこり、首のこり、顔面の痛みを訴えて来院された患者様
顎関節CT画像の矢状断面
顎関節CT画像の前頭断面
仕事の過度なストレスにより、食いしばりや歯ぎしりによって、下顎が噛み締めた状態で左右にずれを起こし、結果的に左右の関節の内側面の硬い表面骨が溶けて骨の欠損を認め、関節窩の内側も吸収され両側とも内側に広がった形態を呈しています。
上顎にマウスピースを入れることによって、顎を閉じた時には両側の臼歯が均等にあたり、左右側方に動かした時は、下顎の犬歯が下方に降りるような斜面を上顎のマウスピースにつけることによって、筋肉の緊張をほぐし、さらに関節にかかる負担を軽減します。
そのマウスピースを毎晩持続的に使うことによって、関節や筋肉にかかる負荷が減少し、顎や首周りのこりが少なくなり、関節の骨吸収を起こした部分に約3か月間から6か月間で新たな骨の添加が起こり、治癒傾向に入っていきます。
几帳面なご性格のために、ストレスに対する感受性が高く、結果として、筋肉の過度な緊張に及んでいると考えられます。