インプラント
2019年11月15日
約2年係りで骨の移植を行ってからインプラントを埋入した治療例
治療前
治療後
左上の第2大臼歯を抜歯し抜歯窩が治癒後、左側上顎洞底挙上術と同時に、上顎洞底に自家骨と人工骨を混ぜて移植しました。その後7ヵ月以上して移植骨が自家骨に取り入れられ、骨がしっかり固まった後にインプラントを埋入。さらに4ヵ月以上してからプラスチックの仮歯を入れ、ゆっくりと咬合圧をかけ痛みやインプラント体の動揺がないことを確認し、金属の被せを装着しました。
術後5年以上たちますが、予後は良好で骨吸収も無く、普通に食事ができるように回復しました。
この処置をしたことにより、単に欠損部位に歯を入れたことだけではなく、
・下の歯と奥歯で噛めるようになったことにより、筋肉の活動が活発になり血液の流れが増加
・下顎の対合歯の歯の根の表面にある神経(感覚受容器)から脳に信号が送られ、大脳の咀嚼野に新たに運動を受けるようになり、脳細胞が活性化
されると思われます。
今回の処置の大きな目的
歯が欠損した部位にインプラントを入れて反対側の天然歯の歯に咬合圧をかけることによって、食物の硬さや厚みを感じ取って脳に信号が送られ、脳から筋肉にまた信号を送って筋肉を動かすというCNS(セントラルナーバスシステム)を正常化し、脳細胞を活性化(抗加齢)させると考えられます。