治療紹介かみ合わせ

かみ合わせ

2015年12月24日

顎関節症と噛み合わせの不具合による不定愁訴のケース

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平成26年9月に紹介でご来院された患者様

平成26年9月に他院からの紹介でご来院されました。不定愁訴の症状に悩んでおり、咬合が安定しづらい状況が続いていました。健康保険での義歯の新製を希望されていたものの改善は見込めず、平日に補綴・咬合の専門的な治療が受けられる当院への通院を決断されたのが経緯です。

【患者様に関する情報】
基本情報:男性
初来院:平成26年9月13日
病状:上顎両側第1大臼歯欠損、下顎臼歯部欠損

初診時(平成26年9月頃)のCT画像
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右側顎関節の側方から見たCT画像。
窪みの中の関節頭が後ろに変異しています。

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左側顎関節の側方のCT画像。
窪みの中の関節頭が後ろに変異しています。

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右側顎関節の正面のCT画像。

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左側面顎関節の正面のCT画像。
関節頭の上部が削られて凹みができています。

左右の顎関節を確認したところ、窪みの中の関節頭が後ろに変異しているのが確認されました。その影響で上下の咬む高さが低くなっており、咬合が安定しづらい状況です。原因としては、患者様の下顎の左右の大臼歯の欠損と、前歯部の摩耗によって噛み合わせが低くなったためと考えられます。

 

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治療中(平成27年10月頃)のCT画像
DSC03028

右側顎関節の側方から見たCT画像。
側頭骨関節窩の中央に関節頭が位置しています。

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左側顎関節の側方のCT画像。
側頭骨関節窩の中央に関節頭が位置しています。

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右側顎関節の正面のCT画像。

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左側面顎関節の正面のCT画像。
術前の骨の吸収された部分に新しい骨の添加が起こって治癒してきていると思われます。

まず、マウスピースを使って咬む高さを上げることで患者様の不定愁訴を解消しました。症状が緩和されだした段階で、残存する天然歯牙を削らずにその上に欠損箇所を補う局部床義歯を入れました。そうすることによって、下顎骨体が前下方に移動して関節窩に対する関節頭の位置が歯科用CTでの検査では正常に近い位置に戻ったことが確認できています。

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歯を延長させるような局部床義歯

局部床義歯装着前

局部床義歯装着時

 

患者様から頂いた声

こちらの患者様から治療に対するアンケートとして、このようなお声を頂いております。

長年、顎関節症と噛み合わせの不具合による不定愁訴と闘ってきました。地元の歯科で約2年間の治療が終わりましたが、不定愁訴は改善せず、ネットでこちらの医院を拝見して、お世話になっています。
こちらで治療を始めて丸1年が経ちました。私の場合はプレートを装着して噛み合わせの調整を数ヶ月行い、顎が本来の位置に戻ったところで、多分こちらの医院でしか作れないと私は思っている、下顎の精巧なデンチャー(入れ歯)を作っていただきました。
また私は就寝中に噛みしめの癖があるので、マウスガードを装着して休んでいます。このような治療により、不定愁訴の頻度も減って体調もだいぶ戻ってきました。
先日、レントゲンを撮って顎の骨の状態を見させていただきました。
1年前と比べて、骨レベルでの回復も画像上から確認でき、嬉しく思いました。

歯科の先生は、ある意味、その人の人生を変えるほどの素晴らしい仕事をされていると私は思っています。
まだ治療の途上ですが、豊田先生とスタッフの皆さんに力をいただきながら、本来の力を発揮できる体を取り戻すべく治療に共闘していきたいと思っています。これからもよろしくお願いします。

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