かみ合わせ
2018年2月20日
舌で前歯を押す癖がある患者様のケース
20代前半の女性です。
舌が前歯を押す癖を持っているので、一番後ろの左右の歯だけが噛んで他の歯は空いていて噛めない状態です。
CT画像から顎の関節の変形も著しいので、食事以外の時間に著しい食い縛りや歯ぎしりを伴っている可能性が大きいと思われます。
唾液や食事を飲む時に、舌が上下の前歯の間に内側から出てきて、歯に長期にわたって力が掛かる事によって開いてしまっています。
顎関節の側方から見たCT画像
顎関節の横から見たCT画像です。右側の関節の凹みが無く、平らになっているのが分かります。
顎関節の正面のCT画像
顎関節の前から見たCTの断面画像です。
特に右側の関節の上部が著しい吸収が起こり、両側の関節の上部から内側部にも、表面の骨の吸収が起こり、骨の表面の境界が不明瞭になっています。
また、関節窩の内側に著しい骨の吸収を認める為、下顎が長期に渡って左右に歯ぎしりをしている可能性が大きいと思われます。