入れ歯
2023年12月13日
下顎の骨が吸収されている入れ歯の難症例※製作中※
【患者様に関する情報】
・75歳の男性
・ずっとご来院いただいている患者様。
・最初に作製した入れ歯を15年入れていただいていたが、合わなくなってきたため作り直しで来院(総入れ歯)
・75歳の男性
・ずっとご来院いただいている患者様。
・最初に作製した入れ歯を15年入れていただいていたが、合わなくなってきたため作り直しで来院(総入れ歯)
CT画像
入れ歯の作り直しについて
下顎の骨がない状態のため、しっかりと吸着できる入れ歯の作成に尽力しました。
現在も製作中で完成は2024年を目途です。ゴールドの詰め物をして完了となります。
作り直しでこだわったポイント
個人トレーを使用してより精密な印象を
下顎の入れ歯を作製で、舌の両サイド部分をしっかりと型取りするために、既成トレーではなく個人トレーを作成してより精密な印象を採得します。
↑既成トレーで採取した型。細かな部分の型取りに限界があります。
↑個人トレーやコンパウンドなどを使用して取った型。
舌の両側面の型がしっかりと採取できています。
口腔の筋肉や粘膜部分の精密印象(個人トレー~印象までのおおまかな流れ)
↑個人トレーを作成しました。
↑2種類のコンパウンドという材料をつけます。
ポイントは緑色のインプレッションコンパウンドという材料です。これは口腔粘膜の印象採得、特に辺縁の印象に用いられるもので下顎の舌の粘膜部分の形をより精密に採取するためにセットしています。
↑舌側の形や厚みの再現がより明瞭になりました。
↑ひとつ前の模型を作成後、こちらの模型を作成しています。
↑動きがある筋肉や粘膜の部分にさらにコンパウンド(緑色のもの)を盛っています。
口腔内の動かない粘膜と動く粘膜の境界がどこまでなのかを調べる筋圧形成をしています。
その上からラバー印象材を被せています。
現在もより良い入れ歯を目指して製作中のため、完了しましたらまた投稿いたします。